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しりとり法話バトル:第18回「らしさ」平野晃嗣

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お題「らしさ」

文: 平野晃嗣

曹洞宗 三重県 観音寺
修行期間:生涯修行
座右の銘:今の一当は、昔の百不当の力なり、百不当の一老なり
     道元禅師 『正法眼蔵 説心説性の巻』
目  標:一休禅師のようなチョい悪僧侶を目指しております

 皆さんは僧侶とは、衣を着用しているのが僧侶であると思っておりませんか?
 私は兼業で介護士をしております。就職した当初は宗教性を出さないようにしておりましたがやはり修行で得た所作が身についているのか珠に自分の行動に表れることもあります。
 ある日、休憩室で食事を摂っているとある職員さんから「あなたの食事は心が洗われますわ。」と言われました。私はその時「私は只、教わった通り食事をしているだけですよ。」と言いました。それは食事前後のお祈りの言葉を唱える。食器は口元まで持ってきて食べる。食べ終わったら、沢庵とお茶で食器を洗う。これは修行で身に付き、癖になっておりました。
 このとき思ったのが僧侶は衣で僧侶らしさが決まるのではなく、行いで僧侶らしいかどうかが決まるのではないかということが分かりました。

 脚下照顧。まずは自分を理解しなさいとう意味です。自分のことは自分が理解出来ているようで出来ていないかもしれません。案外他人が自分の知らない自分を見ていることも多いのです。他人に見られ、自分を見つめ直し自分らしさを確立していくのです。

【審査員の評価】

総合評価:3.7/5段階中

[渡邉] 4
他の方が「自分らしさ」に重きを置いておられる中で「僧侶らしさ」に注目されていて印象的です。私も日頃「女らしく」「社会人らしく」「企業の顔として」とかやかましく言われているのでなるほどなあ、と思って読みました。平野さんのように、世間から求められる「〇〇らしさ」と「私らしさ」がいつか混ざって、自然体で生きられるなら素敵だな、と思いました!

[脇屋] 3
僧侶の方に限らず、所作が素敵な方には憧れます。そういった姿はその場限りに演じてはすぐにわかるものですよね。毎日の積み重ね、習慣から滲み出るものだと思います。それこそがらしさってことですね!らしさって特別なものではなくて日常のことなのかもしれませんね。

[中島] 4
シブいですね!文章がなんだか全体的に二枚目でかっこいい。笑
若干話の芯はブレますが、私はらしさが服装や見た目ではないことって、理屈ではわかっていてもなかなか受け入れられないのが悩みです。
普段着で時代の止まった格好の人見ると、もうノリ悪いな思ってしまう。けど看却下、己も見直して、人のことをとやかく言うことは避けていこう。。

☆しりとり法話バトルとは・・・僧侶たちが毎月しりとり形式で出されるお題にのっとって法話を作り、きびしい審査によって本誌掲載・非掲載のふるいにかけられる、フリスタ史上まれにみるサバイバルな企画。ウェブでは、残念ながら掲載に至らなかった法話と、審査員の評価を公開しています。

 

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