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しりとり法話バトル:第16回「小さくて大きいもの」大河戸悟道

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お題「小さくて大きいもの」

文:大河戸悟道

真宗高田派正太寺 住職
愛知県豊橋市の田舎寺院で住職をしております。
僧侶であることや、お寺に居ることを楽しめるよう色々な方のお話を伺っております。

 17世紀の昔、目の前の枝からリンゴの落ちるのを見た男は「!」とひらめいた。彼はやがて万有引力という法則を導き出し、科学界に限らず、世界そのものを変えてゆく。そう彼の名はアイザック・ニュートン。ほんの小さな出来事を当たり前と見過ごさなかったことが、その後の大きな発見へとつながっていった。
 さらに昔、インドにゴータマという王子がいた。彼はたまたま街角で病人や葬列を見かけ、「!」と衝撃を受ける。世の無常に恐怖を覚えた彼は王族の生活を棄てて求道者となる。やがて彼は因果の法を覚り、ブッダ(覚者)となった。そう最初の「!」が無くては仏教は誕生しなかったかもしれない。
 私たちの日常は事件もドラマもない平凡な日々だけれども、ノラ猫と目が合った「!」とか、ポケットに500円玉を見つけた「!」とか、鼻がつまった「!」とか、小さな「!」なら案外まわりにたくさんあるようだ。そんな些細なありふれた出来事に、もしも心が「!」と動いたのなら、それはひょっとしたら広くて大きな世界からのメッセージかもしれません。小さな「!」を大切に、そこから一歩踏み込んでみよう。

【審査員の評価】

総合評価:2.8/5段階中

[飯村] 2.5
ニュートンの例に行を割かず、もう少し仏教的なお話を取り入れてほしかったです。あたりさわりがなさすぎました。

[後藤] 3
踏み込むのは自分自身の気づきの先でいいのですか?「広くて大きな世界」は仏教ですか?物理ですか?分かりやすかったですがお釈迦様の話が一つの例え話になっていて、結論が個人の「!」になっています。法話でなければ踏み込む先はどこでもよいと思いますが、「法話」バトルなので仏教に踏み込むための「!」を教えてほしいところです。

[中島] 3
文章の中の「広くて大きな世界」というのは、「この世の真理」みたいなものに置き換えたらいいんでしょうかね?ということは「君も真理を見つけてみよう!」と。
そうですね…大事なことかもしれませんね
(携帯を気にしながら言う感じ)

次のお題は——–
12月末締切「らしさ」
文字数は470字以内
宗派問わずお坊さんからのご応募、お待ちしております!(info@freemonk.net)

☆しりとり法話バトルとは・・・僧侶たちが毎月しりとり形式で出されるお題にのっとって法話を作り、きびしい審査によって本誌掲載・非掲載のふるいにかけられる、フリスタ史上まれにみるサバイバルな企画。ウェブでは、残念ながら掲載に至らなかった法話と、審査員の評価を公開しています。

  

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