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しりとり法話バトル:第15回「友達」飯野顕志

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お題「友達」

☆Vol.42 Winner☆

文: 飯野顕志

黄檗宗海瀧山王龍寺副住職
奈良県出身。29歳。からくさ模様の風呂敷がお気に入り。
アラサ―僧侶とゆるーく話す会にもゆるーく参加しています。

 「理由もなく会えるのが友達で、理由がないと会わないのが知り合いで、理由を作って会いたくなるのが好きな人」、そんなフレーズをネットで見かけました。多くの人にとって腑に落ちる表現ではないでしょうか。理由もなく会える友達という関係性は、非常に心地の良いものですね。
 仏教の重要な実践のひとつに布施、すなわち見返りを求めることなく他者に与える、ということがあります。そうありたいと思いつつ、欲しい気持ちを抑えるというのはこれがなかなか難しいものです。そういうときには大切な友達と過ごした時間を思い出すことが手掛かりになります。友達と過ごすときには、理由もなく会い、お互いを慈しみ、自然と施すことができているものです。反対に、会うことに見返りを求めたときにその人を友達と呼べるでしょうか。われわれが自然と誰かに施す感覚というのはきっと、友達から教わるものなのだと思います。
いまはFacebookやTwitterでたくさんのトモダチと簡単につながることができます。そのような時代だからこそ、理由もなく会いに行ける、「友達」と呼びあえる関係を大切にしていきたいものです。

【審査員の評価】

総合評価:3.5/5段階中

[飯村] 4
締めが少しばかり安易な気もしますが、きっちり美しい展開。飯野さんはよい友達に巡り会ってきたのだなと感じられるうれしい法話です。

[後藤] 3.5
まとまりはとてもいいです。
社会人になって、恋人ができて友達を作らない人もいます。学生時代の友人から更新しない。それもやはり「会う理由がないから」なのかもなぁと思いました。友達ってどうやって作るんでしょ?笑

[中島] 3
仏教の良いとこのひとつとして、お釈迦さんが実在した、というところが、こういった思いを馳せさせて味わい深いですね。
たまに、いつまでたっても幼稚くさい親友に「喝」を入れてやりたくなる事があります。けどそれはできない、大人になればなるほど難しい…
施す気持ちよりも、赦す気持ちを保つ術を、日々仏教で学びたいと願います。

次のお題は——–
10月末締切「ノーギャラ」
12月末締切「らしさ」
文字数は470字以内
宗派問わずお坊さんからのご応募、お待ちしております!(info@freemonk.net)

☆しりとり法話バトルとは・・・僧侶たちが毎月しりとり形式で出されるお題にのっとって法話を作り、きびしい審査によって本誌掲載・非掲載のふるいにかけられる、フリスタ史上まれにみるサバイバルな企画。ウェブでは、残念ながら掲載に至らなかった法話と、審査員の評価を公開しています。

  

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