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しりとり法話バトル:第15回「友達」佐山拓郎

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お題「友達」

文: 佐山拓郎

浄土系単立 天恩山 五百羅漢寺住職
昭和のある年の秋彼岸、東京下町の小さなお寺で生まれる。
前職はサラリーマン。縁あって目黒の羅漢寺の住職となる。
連続掲載は途切れましたが、一から頑張ります。

 ブッダには友達がいたのでしょうか。

 ブッダには、五人の修行仲間がいました。修行を途中でやめたブッダのことを、五人は少し蔑んでいたのですが、別の方法で悟りを得たブッダが再び目の前に現れると、その教えに感動し、五人はブッダの最初の弟子となりました。
 五人は、ブッダと友達だったといえるのでしょうか。それともあくまで「師匠と弟子」にすぎなかったのでしょうか。

 自分に置き換えてみます。難しかったゲームの攻略法を思いついた時、いつも真っ先に伝えるのは、隣の席の友達でした。
 「キン肉マン」の次回予想も、「全員集合」のコントのマネも、彼に最初に披露するべく、家で練り上げました。
 今では道を違え、数年に一度しか会わなくなった彼と私は「料理人と僧侶」になりました。
 ですが、そんな肩書きは、会う時にはすぐに外れてしまいます。あの時、同じ方向を見て、同じ時を過ごした仲間は、何年経っても友達なのです。
 ブッダもきっと、自らの悟りを、あの時一緒に修行した仲間に、最初に聞いて欲しかったのでしょう。そこには「友達に真っ先に伝えたい」という思いが溢れているように見えて仕方ないのです。

【審査員の評価】

総合評価:3.3/5段階中

[飯村] 3.5
真っ先に伝えたい相手が友達。でもなぜ真っ先に伝えたい相手なのかというところも聞けたら、よりよかったです。

[後藤] 3.5
振り返って自分にとって友達って何なのかな?と問いをもらえるお話でした。
大切なことは、友達に真っ先に伝えたいですよね。
でも私は先生と生徒という関係も嫌いじゃないです。笑。

[中島] 3
仏教の良いとこのひとつとして、お釈迦さんが実在した、というところが、こういった思いを馳せさせて味わい深いですね。
しかし友達にも家族にも、時に伝えたいことを必ずしも理解してもらえない事があります。
お釈迦さんが5人に説いて5人が一気に弟子入りした法話は、やはりそれほど真理であり、伝え方も素晴らしかったんでしょうね。

次のお題は——–
10月末締切「ノーギャラ」
12月末締切「らしさ」
文字数は470字以内
宗派問わずお坊さんからのご応募、お待ちしております!(info@freemonk.net)

☆しりとり法話バトルとは・・・僧侶たちが毎月しりとり形式で出されるお題にのっとって法話を作り、きびしい審査によって本誌掲載・非掲載のふるいにかけられる、フリスタ史上まれにみるサバイバルな企画。ウェブでは、残念ながら掲載に至らなかった法話と、審査員の評価を公開しています。

  

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