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しりとり法話バトル:第12回「因果応報」大河戸悟道

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お題「因果応報」

文:大河戸悟道

真宗高田派正太寺 住職
愛知県豊橋市の田舎寺院で住職をしております。
僧侶であることや、お寺に居ることを楽しめるよう色々な方のお話を伺っております。

 「因果応報」とは物事には、それを生み出し存在させる、あるいは消滅させる原因が必ずあり、それに応じた結果が報いとして戻ってくる、更にその結果は新たなる原因ともなるという、この世の成り立ちを説いた仏教の基本であります。
さてその仕組みを理解するならば、人は己の願いを叶えるために、それに適応する種まきをしようと考えます。「善因善果・悪因悪果がこの世の法則」と信じた生き方の始まりです。それが決して間違いではありませんが、そこにはある落とし穴があることをご存知でしょうか。
 その落とし穴とは、私(人間)は欲も多く、知恵も浅いということです。それゆえに運よく願いが叶っても、それが善となるとは限りません。裕福な一族が遺産相続が元で骨肉の争いになってしまうこともあり、逆に交通事故に遭い入院先の病院で知り合った看護師と結婚する者もあったり正に「塞翁が馬」であります。
結局、私たちには何が善で、何が悪なのか分からないので、つまりはどちらに転んでも苦しみから逃れられないということです。
仏さまの救いとはその善悪への執着から解きほどかれた安心の世界であります。

【審査員の評価】 

 総合評価:3.6/5段階中

[飯村] 3   因果応報という言葉は、あくまで仏さま視点の表現であり、
        私たち人間の表現ではないってかんじがしました。
        となると、戒めにならない…?
[後藤] 3   THE法話なのですが。。。善いことをしたと思っても善いことが
       積み重ねたものというのが分かりやすかったです。
       返ってこないなら、救いがないなあと思いました。
       善悪を離れた安心は、今を生きる私たちにとって救いになるのでしょうか。
[中島] 4   塞翁が馬!昔の漢詩の授業の記憶がぐわっと蘇りました。
       ありがとうございます。そうなんですよね…結局、何が善で、
       何が悪かなんて決まらないんですよね…けどどっちか
       選んでは 進まないといけない人生の、一切皆苦。(T_T)
 [島田] 4.5   因果応報の成り立ちがきちんとわかりつつも落とし穴がある
          という新しい視点が興味深かったです。
         「善悪の執着から解きほどかれる」仏様の救いにさらに興味を持ちました
       

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次回のお題は「ウェブ」(2月末締切)、その次のお題は「ブロークンハート」(4月末締切)
宗派問わずお坊さんからのご応募、お待ちしております!(info@freemonk.net)

 ☆しりとり法話バトルとは・・・僧侶たちが毎月しりとり形式で出されるお題にのっとって法話を作り、きびしい審査によって本誌掲載・非掲載のふるいにかけられる、フリスタ史上まれにみるサバイバルな企画。ウェブでは、残念ながら掲載に至らなかった法話と、審査員の評価を公開しています。

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